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どのハウスメーカーの住宅を買うべきか(その5)
2018.01.09
text & photo by T.Furusato


大手不動産会社により大規模開発された住宅街。同じ形態の住宅が限りなく反復します。 この景観を美しいと感じる人はどれほど居るのだろうか?

 最近のハウスメーカーの住宅の特徴は「服装を選ぶように住宅スタイルを選ぶ」ともう一つ「分譲住宅」です。 「建て売り」とも言います。 ハウスメーカーの住宅は基本的に「注文住宅」と「分譲住宅」のカテゴリーに分かれます。 「注文住宅」はクライアントの細かな要望にある程度対応ができます。 それに対し、「分譲住宅」は出来上がっている住宅をクライアント(ただの「買い手」と言うべきか?)が買うだけです。 従って「注文住宅」のような細かな要望はできません。

 「分譲住宅」はしばしばハウスメーカーが土地を買い上げ、そこに複数の住宅を建設します。 そのとき建設効率を上げるために同じ形態の住宅を造る場合が多く見られます。 結果的に掲載写真のような街並となります。

 都市計画の分野では古くから、例えばヨーロッパの都市のように「建物の形態や高さが揃っているのが美しい!」という考え方が強くあります。 掲載写真は全く同じ住宅の羅列で、完璧に「揃っています」。 ところがこの景観は、災害時の仮設住宅とか兵舎または墓地などを連想させ、(少なくとも私には)とても美しいとは思えません。 ヨーロッパの都市や京都の町屋などを美しいと感じるのは、それぞれの住人の個性とコミュニティーのマナーのバランスにあるような気がします。

 '70年代頃までは不動産業者が土地を区画・造成し、土地のみを売りました。 クライアントはそれぞれに工務店などと相談して、自分の家を造りました。 結果的にそれぞれの家にある程度の個性がありました。 このような意味では最近のハウスメーカーの住宅は退化しているとも言えるでしょう。



上段の写真と同じ大規模開発の住宅街です。 大手不動産会社がエリア毎に土地を各住宅メーカーに売却、同一エリアは同一形態の住宅が続きます。



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