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「安藤忠雄 展」を観て・・・
2018.03.21
text & photo by T.Furusato


安藤忠雄 設計「水の教会」1988。広大なリゾートホテルの敷地にあるチャペル。十字架を池に配し象徴的に扱う。写真はガラス扉(5mx15m)がスライドして開け放された状態。


 昨年末、国立新美術館で「安藤忠雄 展−挑戦−」を観て参りました。

 とにかくスゴイ人出でした。 国立新美術館開館10周年記念と銘打ち、一人の建築家の展示とは思えない程のプロジェクトの数、そして何より圧倒的な模型のヴォリュームでした。 また、「光の教会」の原寸大レプリカや安藤本人の肉声による音声ガイドも好感が持てました。

 俗に「安藤スタイル」と呼ばれる彼独特の建築ボキャブラリーはコンクリート打ち放しの箱型建物です。 一部からは20年以上も前から「自己模倣」「マンネリ」の誹りをも受けてきたのも事実です。 しかしながら今回の展覧会を観て改めて感じたことは、「安藤スタイル」は完成された一つの世界観ではありますが、それ自体に深い意味がある訳ではなく、その表現を借りて安藤自身が挑戦するべき事柄・実現させたい内容にこそ意味があるということです。 その内容はプロジェクト毎にそれぞれですが、その多くに他者の及ばない発想を感じ取ることができます。

 クライアントから依頼を受けて設計をスタートさせるとき、常に新たな挑戦をする・・・我が身を振り返ると、なかなかできない事だと思います。



安藤忠雄 設計「ライカ本社ビル」1989。寡黙な空間ですが、緊張感が漂っています。





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