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おばさんのマネキン人形に逢いました
2018.11.10
text & photo by T.Furusato


普通サイズの服が並ぶ中で、なんとも凄い存在感のマネキン人形です。

 先日、川越に行ってきました。 江戸時代から続く「蔵づくりの街並み」や「時の鐘」も興味深かったのですが、私がもっとも惹かれたのは昔ながらの洋品店のショーウィンドーに飾られた一体のマネキン人形でした。

 「そう言えば、昔のマネキン人形はこんな風にリアルな表情だったなぁ〜」と思い出しました。 下掲写真のように瞳が青いので、欧米人を意識したのかも知れませんが、でも顔は日本人のようにも見えます。 少し首をかしげて遠くを見る表情は何とも魅力的です。 そしてその体型はふくよかで・・・と言うよりとても太っています。

 勇気を出して、女性店主にお伺いしてみました。 「このマネキン人形は先代の店主だった私の父が40年程昔に作ったと思います。 父はとても痩せていたので、ふくよかな女性に強い憧れを持っていました。 だから、私の母も同様な体型でした。 そんな父だったから、このようなマネキン人形を作ったのでは・・・」とのことでした。

 私の場合も母がふくよかだったので、このマネキン人形に強い母性と親近感を覚えます。 今時のマネキン人形は服を目立たせるために抽象型ばかりとなってしまいましたが、このマネキン人形の場合はそれ自身の魅力で思わずその服を買いたい衝動に駆られます。

 排気ガスや埃で汚れるので、1〜2年毎に塗り直されるというこのマネキン人形は、ふくよかな女性を愛したお父さんの思い出として、今も大切にされています。  


青い瞳をしていますが、日本人のようにも見えます。




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