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#177 ポストモダンという時代

2026.10.09

20世紀に入ってから徐々に隆盛を迎えた「モダニズム」は合理性を是として、しばしば四角い白い箱のような形を創りました。70年代末ころからは「モダニズム」の理念や形に疑問が唱えられ、「ポストモダン」というムーブメントが起こりました。それは合理性を否定し、多様な形を生みました。

先日、アーティゾン美術館で「エレット・ソットサス展」を観て参りました。ソットサスはポストモダンを代表するデザイナーで、建築・インテリア・プロダクト・グラフィックなど広いジャンルで活躍しました。

左:マラバール 1982年/右:キャビネットNo.8 1994年

上掲写真は棚なのですが、アバンギャルドなデザインですね!意味のないと思われる形の集合ですが、それだけに存在感があります。

ガラス器 どれも当時の前衛的デザインです

家具同様にガラス器も奔放なデザインです。彼は思いつくまま「変な形」を作っているように見えますが、1990年頃にはとても新鮮に映りました。

しかし、今ではこのような自由奔放なデザインはあまり見受けられません。いつの時代も、その時代特有のテーマがあります。モダニズムは機能に対する合理性を表現したのですが、現在はその機能がとても多様化しています。例えば室内の空気の流れをシミュレーションし、それを表現したデザインなどが現在のテーマの一つです。また、新たな素材や工法は新たなデザインを生んでいます。

ソットサスの作品を観て、「当時」を強く感じたのですが、「それでは現在はどのような時代なのか?」を問われた展示会でした。

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(建築家 古里正)
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