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#066 「くまのもの・・・展」を観て(その2)

2018.04.23

隈研吾 設計「サニーヒルズジャパン」2013の原寸大の木組みです。

#065「くまのもの・・・展」を観て でお伝えしましたその内容についてもう少し詳しく述べます。

上掲写真は#065の「サニーヒルズジャパン」の原寸大の木組み模型です。 この木組みはもともと装飾的な建具などで用いられていた「地獄組」と呼ばれる伝統的な木組みを立体的に構成し直したものです。 当初「スターバックス」では空間をのための装飾的な存在だったものを木造3階建ての構造体にまで発展させています。 また、この構造体は建物の外部に露出させているため、建物全体が特異な外観となっています。

下掲写真は厚さ20mmの木の板と金物を合わせたユニットで、大きな持ち出しのルーフを創った事例です。 板の間にステンレス板を挟み込み、補強しています。 ユニットを見る限り単純に感じますが、完成型は複雑な曲面で構成されています。

隈研吾 氏の一連の展示作品を観て特徴的に感じるのは、とても身近な素材・工法から出発し、そこから技術的な裏打ちをして、今までにない建築的な表現を生むことでしょうか。 建築の「新たな」と言うか「本来の」地平を取り戻したと言うべきでしょう。

隈研吾 設計「KOMOREBI/シャトー・ラ・コスト」2017。南フランスで実際に造られた大きな庇です。オブジェとしても魅力的です。

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