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#076 中銀カプセルタワービルを見学してきました

2020.02.12

築48年も経つので、外壁落下防止のネットに覆われていました。

先日、中銀カプセルタワービルを見学してきました。1972年竣工の分譲マンションで、今は亡き建築家 黒川紀章氏の作品です。当時の「メタボリズム」という建築ムーブメントが最も明快に表現されています。

竣工して48年も経つので、残念ながら半分ほどの個室は使われていないとのことでした。他の個室はたまに使われる程度で、毎日住んでいる方は数名だそうです。シャワーが使えないので、1階ピロティーに設置しているシャワーユニットを共同使用していました。

各室所有者に対し修繕案(カプセルの交換、耐震補強、アスベスト除去や各設備の更新)が提示される一方、普通のマンションに建て替える案も示されています。どちらにしろ合意形成が難しいとのこと。日本建築学会はじめ各建築団体からはこの記念碑的建築の保存要望が出されています。

カプセル内部は4帖半にユニットバスが付いた広さです。

実際にカプセルの中で過ごしていると、例えば茶室のように濃厚で柔らかいと感じる空間でした。久し振りの再会にもかかわらず、すぐに打ち解けることができました。これもこのカプセルのお陰です。

汐留のビル群ができるまではこの丸窓からは東京タワーが見えたそうです。

この部屋はインテリアが竣工当時と変わってはいましたが、丸窓は当時のままでした。カプセルの基本的なサイズが身体的に心地よいと気付きました。

左から私、長谷さん、この部屋を借りている藤村さん、林さん。関東学院大学で講師をしていた4人が十数年振りに集まりました。

お招き下さった藤村さん、どうも有りがとうございました。楽しい時間を過ごしつつ、改めて「建築の力」に感じ入りました。

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