#159 「リビング・モダニティー 住まいの実験1920s-1970s」
2025.05.25
先日、国立新美術館で「リビング・モダニティー 住まいの実験1920s-1970s」展を観て参りました。モダニズム黎明期から成熟期にかけての世界と日本の代表的な住宅が展示されていました。主に模型・図面・パネルなどの展示です。
その中で、初めて観る展示表現をしていたのがピエール・シャロー設計の「メゾン・ド・ヴェール」(「ダルザス邸」とか「ガラスの家」と言われることもあります)でした。床に平面図が示され、赤いレザービームの断面線がゆっくり移動します。断面線に対応する断面写真は壁面(上掲写真左手)に映し出されます。レザービームが止まると他の壁面(上掲写真右手)にその位置の内部空間の動画が映し出されます。主にドアや窓など可動部にシャルローの独創性が発揮されていて驚きです。写真集では分かりませんでした。
実は若い頃、「メゾン・ド・ヴェール」を訪ねたことがあります。それは18世紀パリの典型的なアパルトマンの中庭に接して鉄とガラスブロックで増改築された住居兼診療所です。私はアパルトマンの住人がゲートのオートロックを解除して入るのに紛れて中庭まで入り、更に「メゾン・ド・ヴェール」の呼び鈴を押して「中を見学させてください!」とお願いしましたが、断られました・・・と言う訳で、今回の「メゾン・ド・ヴェール」の内部動画は初めて知ることばかりで感動モノでした。今回の展覧会の中で突出した内容と表現でした。
言葉にならない「想い」までも
「家」にする
千葉・柏の住宅設計事務所 古里設計
(建築家 古里正)
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