#167 磯崎新「群島としての建築」を観て・・・
2026.01.05

先日、水戸芸術館で磯崎新の回顧展「群島としての建築」を観てまいりました。没後、最大規模の展示とのこと。どの作品も前衛的で、1960年代の作品を今見ても新鮮さを感じます。磯崎氏はその名が示す通り、それまでにない新たな方法論で独自の建築を創り上げました。私は展示してある国内の作品の半分ほどは実際に見学しいますが、模型を観ながら実際の空間の記憶がよみがえり、またパネルに記載されている解説で新たに気付かされることも多々ありました。

特記すべきは、その前衛の姿勢を最晩年までも貫いたことでしょうか。下掲「カタール国立コンベンションセンター」は磯崎氏80歳の時の竣工です。樹木のような構造体は磯崎氏が恣意的に描いたモノではなく、コンピュータ・アルゴリズムに基づいた構造形態です。

下掲、「ルツェン・フェスティバルアーク・ノヴァ」は大きな風船のようなテントに空気を送り移動式の架設ホールのシステムを実現しましたが、その時磯崎氏は85歳でした。

回顧展を観て、その作品内容だけでなく、磯崎氏の建築家としての志の高さに、改めて感銘しました。
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千葉・柏の住宅設計事務所 古里設計
(建築家 古里正)
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