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#070 おばさんのマネキン人形に逢いました

2018.11.10

普通サイズの服が並ぶ中で、なんとも凄い存在感のマネキン人形です。

先日、川越のまちを散策してきました。 江戸時代から続く「蔵づくりの街並み」や「時の鐘」も興味深かったのですが、私がもっとも興味を惹かれたのは昔ながらの洋品店に飾られた一体のマネキン人形でした。

「そう言えば、昔のマネキン人形はこんな風にリアルな表情だったなぁ~」と思い出しました。 下掲写真のように瞳が青いので、欧米人を意識したのかも知れませんが、でも顔は日本人のようにも見えます。 少し首をかしげて遠くを見る表情は何とも魅力的です。 そしてその体型はふくよかで・・・と言うよりとても太っています。

勇気を出して、女性店主にお伺いしてみました。 「このマネキン人形は先代の店主だった私の父が40年程昔に作ったと思います。 父は小柄でとても痩せていたので、ふくよかな女性に強い憧れを持っていました。 だから、私の母も同様な体型でした。 そんな父だったから、このようなマネキン人形を作ったのでは・・・」とのことでした。

私の場合も母がふくよかだったので、このマネキン人形にとても親近感を覚えます。 今どきのマネキン人形は服を目立たせるために抽象型ばかりとなってしまいましたが、このマネキン人形の場合はそれ自身の魅力で思わずその服を買いたい衝動に駆られます。

ショーウィンドウに飾っていても埃や排気ガスでどうしても汚れてしまうので、1~2年毎に塗り直されるというこのマネキン人形は、お父さん・お母さんの思い出として、今も大切にされています。

青い瞳をしていますが、日本人のようにも見えます。

富士洋品店:川越市仲町5-4で「おばさんのマネキン人形」にお目にかかれます。

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