ブログ

#031 住宅または作家性について

2016.06.05

小嶋一浩氏設計 OTA HOUSE MUSEUM/画家ご夫婦の住居兼アトリエで年に何度かは絵を展示もするそうです。単に突飛な建築にも見えますが、資料で詳しく調べるとその形態を理解できます。

ブログ#016でお伝えしましたが、私はコルビュジェの設計した住宅の内部を住人の方に見せて頂いたことがあります。実は雑誌等を見て気になった住宅などを訪ねて、「内部を見せて下さい!」と住人の方に突然お願いするのは、20代の頃しばしばやってました。当時は今より長閑な時代だったのでしょう、多くの住人の方が突然押しかけてきた若者のお願いを聞き入れて下さいました。

住宅は大規模な建築物と違い、クライアント一人の了解を得られればそれで実現可能です。従って、建築家の考えを明快に表現している場合が比較的多く、それは次代の建築・空間を予言していることもあります。

他方、一般の方から時々質問を受けるのは「建築家に設計をお願いすると、建築家のエゴを押しつけられるのではないか?」というものです。建築家は突飛な建物をつくることを目的としている訳ではありませんし、歴史に名を刻むことを第一に考えている訳でもありません。建築家の東孝光氏の言葉に「建築はクライアント・建築家・施工者の力関係で決定する。」つまり、三者とも自分の考え通りの建築をつくりたい訳ですが、自分の考えをしっかり相手に伝えようと最も努力した者の意志で建築の内容が決まると言うことです。

クライアントは自身の考え・要求をしっかりと建築家に伝える必要があります。出来合いのモノを買うのとは違い、その打合せこそが両者にとってエキサイティングであると私は感じています。相手の考え・提案に触発され、新しいアイディアが生まれることも多々あるからです。同様に、建築家はその考えを施工者に確実に伝えることとなります。建築はクライアントと建築家そして施工者の共同作業だからこそ、上手く行ったときの喜びもまたひとしおなのです。

言葉にならない「想い」までも
「家」にする

千葉・柏の住宅設計事務所 古里設計
(建築家 古里正)
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