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#047 ポートフォリオについて

2017.12.02

ネット印刷は驚くほどの低価格ですが、いわゆるブックデザインの楽しみも遠のきました。

実は古里設計創立20周年ということで、今までの弊社の作品をまとめた冊子(ポートフォリオ)を作りました。 10周年時のモノに最近の作品を加えた内容です。

事務所を立ち上げたときも、それまでの私の担当作品をまとめたポートフォリオを作りましたが、これが今までで最も力が入っていました。 グラフィックデザイナーの方と知恵を出し合い、随分と凝ったつくりでした。

当時の私は不遜にも「一般の方々に自分の作品を観て頂ければ、きっと仕事の依頼があるはず・・・」と考えていました。 しかしながら、ポートフォリオは仕事になかなか結びつきません。 世間の厳しさ、営業の大変さを遅まきながら感じた私でした。

結論から言えばポートフォリオは受注にはあまり繋がりません。 無駄な作業であり、無駄な経費とも言えます。 それでもポートフォリオをつくるのは、確率は低くとも私の作品を理解して下さる方からの仕事を受注したいと思う以上に、自身が優れた建築を創り続け たいと思っていることを世間様にご理解頂きたいからです。

創業時のポートフォリオが唯一結果に結びついたのは「鰻 大和田」でした。創業者の梅澤さんから、「この作品集をつくる人だったら、僕の「店に対する思い」を理解してくれるんじゃないかなぁ~」とおっしゃって頂いたのがとても印象的でした。

創業時に作ったポートフォリオ。弊社のコンセプトを表す「居」の文字を書家に書き起こして頂き、素材感の強い紙質の表紙に焼き印としました。トレーシングペーパーに図面をプリントして写真とラップさせました。また、ページ数の記載箇所にはそのプロジェクトにまつわる数字などを配し、説明時に相手の質問を促す仕組みでした。

言葉にならない「想い」までも
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千葉・柏の住宅設計事務所 古里設計
(建築家 古里正)
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