#105 修行について

2021.07.11

 

「SW WATANABE」ランドナー。今春やっと完成しました。

前回のブログ「#104 趣味と暮らす」で私の所有している自転車を紹介させて頂きました。その写真の右から2番目の緑色のフレームは上掲の「SW WATANABE」と言うブランド名のツーリング車です。今回はその製作者「渡辺捷治」さんについてご紹介します。

渡辺氏は1945年生まれ、高校卒業後、本サイトのブログでも何度か登場している(#026#042#068)東叡社(日本のツーリング車の総本山的存在です)で12年勤務した後、梶原製作所(競技用自転車を専門とし、日本のフレーム製作工法に大きな影響を与えました)に勤務しました。

その後、ご自身のブランド「SW WATANABE」を立ち上げ、ツーリング車と競技用自転車の両方を手掛けています。特に1997年の競輪グランプリ(年末に行われる、競輪日本一を決めるレース)出走の9名中3名がSWで戦ったのは有名です。他方、ツーリング車においても、熱い支持者が数多くいらっしゃいます。渡辺氏のようにツーリング車と競技用自転車製作の両方を修行し、ご自身で手掛け、かつ結果を出されている方は希だと思います。

私は学生を終えてから、スタッフ5人のアトリエ事務所に勤務しました。その設計事務所は住宅などの建築の他に家具のみの設計も手掛けていました。私も当然、その両方を担当しました。アトリエ事務所に5年近く勤務した後、私はスタッフ500人余りの組織事務所に移りました。当初は勝手の違いから戸惑いもありましたが、主に大規模な公共建築等を担当しました。組織事務所には5年余り勤務し、その後、独立開業に至ります。

「古里設計」の日常業務では公共建築も手掛けているので、そのような意味では大規模組織事務所での経験が役立っていると思います。しかし、私が設計した「鰻 大和田」を見学に来てくれた同業者が「空間が家具的だね!」と感想をくれました。それは家具のようにディテールが繊細で、身体的である・・・と言うように私としては理解しています。

渡辺捷治さんは自転車雑誌などでも度々取り上げられています。

 

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(建築家 古里正)
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